- 動悸で心臓がバクバクしている・息苦しい
- 動悸の原因は?ストレスとの関係は?
- 動悸の症状チェック
- 動悸・息苦しさで考えられる病気
- 動悸が起きたときの対処法
- 動悸・息苦しさが続く場合には早めにご相談ください
動悸で心臓が
バクバクしている・
息苦しい
緊張した時などに心臓がバクバクするといったことは、多くの人が経験しています。こういった動悸は、緊張が解けるなどして状況が元に戻れば、速やかに軽快するものであり、基本的に心配はいりません。
しかし、特に緊張しているわけでもないのに動悸がする、少し歩いただけで動悸がする、ふとした時の動悸が繰り返される、動悸とともに息苦しさがあるといった場合には、注意が必要です。
「歳のせいだから」を片付けてしまいがちな症状ですが、狭心症や心筋梗塞などが原因となっていることもあります。気づいた時にはお早めに当院にご相談ください。
動悸の原因は?
ストレスとの関係は?
もっとも身近な動悸は、緊張、激しい運動、飲酒、のぼせなどによって起こる、一時的な動悸です。これらは心身を休めると短時間で消失するものであり、病的なものではありません。
動悸の原因疾患としては、狭心症・心筋梗塞、心不全、不整脈などが挙げられます。
また、慢性的なストレスによって自律神経が乱れるために起こる動悸、薬の副作用によって起こる動悸もあります。その場合には、ストレスを取り除いたり、薬の量・種類の変更などの対応が必要になることがあります。ただし、処方されたお薬の使用を自己判断で中止してはいけません。まずは処方医に相談してください。
動悸の症状チェック
- 息切れ
- 息苦しい、呼吸困難
- 胸痛
- 冷や汗
- 吐き気
- めまい、ふらつき
- 意識低下
動悸に加え、上記のような症状がある場合にはお早めに当院にご相談ください。
動悸・息苦しさで
考えられる病気
動悸や息苦しさを伴う代表的な病気、その特徴をご紹介します。
狭心症・心筋梗塞
冠動脈が狭くなったり詰まったりする「狭心症」、冠動脈が完全に塞がる「心筋梗塞」は、いずれも高頻度で動悸を伴います。その他、胸痛、胸の締め付けられる感じ、息切れ、むくみ、腕・肩・歯・顎の痛み、冷や汗などの症状も見られます。
不整脈
狭心症や心筋梗塞、心筋症などの病気、自律神経の異常、薬の副作用などによって、心臓の拍動リズムが不規則になっている状態です。
特に脈が速くなる「頻脈性不整脈」では、動悸を伴うことが多くなります。心電図検査や、24時間ホルター心電図検査で診断をつけます。お薬で治療する場合もあれば、カテーテルアブレーションやペースメーカー治療が必要になることもあります。
心臓弁膜症
加齢、病気などを原因として、心臓にある弁が機能不全を起こしている状態です。無症状のまま進行することもありますが、動悸や息苦しさを伴うケースが見られます。放置していると、心不全に至ります。
高血圧症
塩分の摂り過ぎ、肥満、喫煙、運動不足など、生活習慣の乱れによって慢性的に血圧が高くなる病気です。
多くは無症状ですが、動悸、頭痛、めまい、肩こりなどの症状を伴うケースが見られます。
気管支喘息
アレルギーを原因として、気管支が狭くなる病気です。慢性化すると、急な咳き込み、喘鳴、息苦しさ、動悸などの症状が起こります。
バセドウ病
(甲状腺機能亢進症)
甲状腺ホルモンの過剰な分泌によって、動悸、息切れ、手足の震え、倦怠感、体重減少、多汗などの症状を引き起こす病気です。
低血糖
低血糖状態になると、動悸、冷や汗、ふらつきなどの症状が引き起こされます。糖尿病の治療薬の内服、薬物療法(インスリン注射)を行っている人は特に注意が必要です。
動悸が起きたときの対処法
- 動悸が起きた時には、まず座る・横になるなどして安静にしましょう。
- その上で、1分間の脈拍を測ります。加えて、脈の規則性(飛んでいないか)、大きな強弱がないかといった点を確認します。
- 不整脈などの診断・治療を受けていない場合には、循環器専門医が在籍する当院を受診してください。すでに診断・治療を受けている方も、これまでにないタイプの動悸であったり、動悸以外にも症状がある場合には、念のため受診してください。
動悸・息苦しさが続く場合には早めにご相談ください
動悸のうちほとんどは、安静にしていることで治まります。しかし、一過性の動悸であっても、不整脈や心不全、狭心症、高血圧症などの病気が背景に隠れていることが少なくありません。
激しい運動や緊張などの明らかな原因のない動悸が続く・繰り返される、息苦しさなどの症状を伴う場合には、お早めにゆかわ内科クリニックにご相談ください。動悸の原因を探り、適切な治療・対応をいたします。